YAPC Asia 2008: クラウド・コンピューティングは現代の小作農か?

昨日ですが,YAPC Asia 2008 に行ってきました。セッション後の懇親会にも参加させてもらったうえに,じゃんけん大会で Joel さんの「BEST SOFTWARE WRITING」本までもらってしまいました。ありがとうございます! それにしても日本の Perl コミュニティは,やっぱり凄いですね。考えてみれば,国内のmixi,はてな,モバゲーといった大きなサービスはすべて Perl で出来ているわけで,それだけ優秀なエンジニアも日本に沢山いるということでしょうか。

そして,海外からも多くの人が参加していて非常に国際色豊かでした。3つあるうちの1つの会場は英語オンリーで,僕はずっとこの部屋にいたのですが, Ingy さんの vim プレゼンツールとか pQuery とかかなり興味深かったです。プレゼンもうまいし。
また,前の席にピンク色の頭をした人が座っていて,怖いからずっと目を合わせないようにしてたのですが,この人が Jesse Vincent さんだったのですね。後で知りました。で,この日の Jesse の次の一言がとても印象に残りました。

Cloud computing is sharecropping.(小作農)

Google App Engine や Amazon EC3/S3 のクラウド・コンピューティングは,地主から土地を借りて耕作する小作農でしかない,というんです。確かにそういった見方もできるし,いつか年貢を取られる日がくる可能性も否定できません。
でも,僕はそんなに心配する必要はないのではないかと考えています。「どこまでがインフラで,どこからがアプリケーションであるか」という定義が変わるだけで,思いついたアイデアを簡単に形にしてサービスとして公開できるというのは良いことだと思います。美味しいフランス料理のお店を開こうとした時に,電気,ガスや水道をすべて自前で用意しようという人はいません。シェフは,フランス料理をつくることに集中して腕をふるえばいいのです。もし,インフラの部分で他と差別化を図るようなビジネスモデルであれば,その時は自前で用意すればいいだけのことです。ちょうど炭火焼屋の炭火のように。

そんなわけで,僕はクラウド・コンピューティングを恐れる必要はないと思っているのですが,できれば一企業だけで運用されないプラットフォームがあるといいですね。 Facebook や MySpace もアプリケーション・プラットフォームという意味では,制限のきつい App Engine と捉えることができるかと思いますが, The Internet は今も凄い速度で発展中。これからどういうところに落ち着くのか非常に楽しみです。

追記:
Jesseさんの写真が竹迫さんのFlickrにあがっていました。絶対怖いって!



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